傷だらけのBlue Swan(CROWN POP)③

CROWN POP
https://twitter.com/crownpop_staff/status/1310217784375218176より引用させていただきました。

大人の趣味として、スタプラDDが超おすすめ!各グループ紹介(CROWN POP)編

 この記事は第三回になります。第一回記事はコチラ、第二回記事はコチラになります。

 第一回スタプラアイドルフェスティバル(以下、スタプラフェス)で初代シンデレラに選ばれた三田美吹ちゃん。当日からネットニュースなどにもたくさん取り上げられただけでなく、翌日は新聞やテレビのワイドショーなどでも大きく取り上げられ、スタプラフェスを企画した狙いは上々の滑り出しだったといえます。

 ところが、二の矢三の矢がありません。たとえばこれが『東宝シンデレラガール』だったら主演映画が作られるとか、あるいはその肩書を持ってドラマに出演するなど次のニュースになることのために全力でバックアップが行われます。『全日本国民的美少女コンテスト』、『ホリプロタレントスカウトキャラバン』などもそうです。それはこれらのコンテストの主催者たちの仕事が、そもそもそういう道に特化したものであり、そういう道を付けやすいこと。また、さらに何年もに渡ってそのコンテストの受賞者を大切に育て、そのコンテスト自体の権威を高めてきたこともあり、受賞するだけである程度の信用を勝ち取ることが出来ます。

 第一回スタプラフェスのシンデレラはニュースになりました。でも、まだ世間的には得体の知れない大会の優勝者でしかありません。では、次のニュースは何がいいのでしょう?地上波の音楽番組などでしょうか?ただ、元々楽曲で選ばれたわけではないので、音楽番組に呼んで何をしてもらうかというのも難しい話だと思います。ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)や私立恵比寿中学(以下、エビ中)などのお姉さんグループが普段から懇意にしている音楽番組でもあれば、なにか企画を立ててもらえたかもしれません。でも、ヒット曲や集客力のあるももクロやエビ中ですら、ほとんど地上波の音楽番組に出ることはありません。これは本当のことなのか私には検証できませんが、スターダストプロモーションが”音事協“という業界団体に属していないため、地上波の音楽番組に呼ばれにくいという話もあります。いずれにせよヒット曲のない状態で、一万人規模とは言えスタプラアイドルファンだけが投票したという事実では、その道は開きませんでした。

 そんな中、スタプラフェスの立案者である吉田尚記アナウンサーが当時の人気番組「ミューコミプラス」の水曜日レギュラーとして、三田美吹ちゃんを起用してくれました。最初はマンスリーゲストだったのですが、結局、「ミューコミプラス」という番組が終了するまで、ずっと起用し続けてくれました。ただ残念ながら、あのときの三田美吹ちゃんはラジオに向いていなかったと思います。「ウフフ」という上品な笑いのあと、話が長く続かない。まるで「話が苦手な私なんかで時間使わないでください。もったいないです」とでも言わんばかりでした。そんな彼女とでも楽しい番組に仕上げたのは、ベテラン吉田尚記アナウンサーならではだと思いますが、そうまでしてレギュラーとして起用してくれたのは、スタプラフェス、シンデレラ決定と銘打って大々的に仕掛けたものの、二の矢三の矢が続かず、せめても自分の番組でフォローアップすることくらいしかやれることがないという風に感じられました。

 また、間が悪いことに、第一回スタプラフェスと時を同じくして新型コロナが流行しだしました。これがなければ、また違った道もあったのかもしれません。初代シンデレラを冠しての有観客ライブを行っていれば、スタプラフェスで心を掴まれた観客が足を運んで集客力が向上し、グループとしてシンデレラ戴冠の効果が感じられたかもしれません。もしかしたら、新型コロナがなければスターダストプラネットとして初代シンデレラの三田美吹ちゃんを推す流れも作れたかもしれません。でも、残念ながらライブを主戦場としていたももクロやエビ中も生き残りに必死で、そういうリソースを割く余裕はどこにもなかったと思います。そういう実感を得るための行動がすべて制限された状況が訪れたことは、大きな転機ともなるいいニュースの後だっただけに相当心を蝕むものだったと思います。

 ここからは私が感じていた時系列でお話します。

 新型コロナの流行は、地方のスタプラDDである私にとって悪いことばかりではありませんでした(もちろん、スタプラDDというアイドルオタクの面に限った話です)。アイドルのメインの活動場所がYou Tubeなどのネット配信となり、滅多に姿を見ることが叶わなかったグループのことも頻繁に見ることができるようになりました。

 クラポもその例に漏れず、新型コロナ前からYou Tubeを活用はしていましたが、それまでの2年間でおよそ30本程度だったのが、それからの3年間でおよそ120本と3倍弱に増えています。ただ、何故か一番最初からよく知っていた山本花織ちゃんの動画が上がることは少なく、若干寂しい気持ちもありましたが、その分、他のメンバーのことを知るいい機会にもなりました。

 そして最初の引っ掛かりは次の動画でした。

 コロナ禍で、皆自宅待機ということでやった企画の中、一人だけ電話に出ず折り返しもありませんでした。もちろん、お風呂に入っていたとかの「撮影中に電話に出られず、折り返しも出来ず」という状況があることは容易に想像できます。ただ、これは偏見なのですが、子役出身の人は自我を形成するより先に大人たちの空気を読み、他人の変化に注意深くなる傾向があり、その結果自我が未成熟で一人で自分に向き合うことが苦手、誰かといることを強く望む傾向にあるのではないかと思っています。だからこのときも、大事なメンバーの電話に出ることすら躊躇うようなプライベートな仲間とでも一緒にいるのかなあと思ったことを覚えています。まあでも、これは本当に偏見による妄想としか言えないものです。

 そして、次に大きく違和感を感じたのは2020年7月14日に行われたAKIBAカルチャーズ劇場配信ライブ「POPPER TIME」です。いつも明るくハッピーな雰囲気を醸し出すクラポのメンバーが行うライブをしっかりと見るのはこのときが初めてで、一体どんなライブになるんだろうと楽しみにしていました。しかし、なにか緊張を強いられるような重い雰囲気を強く感じました。無観客配信ということで、気が抜けた部分があってスタッフさんに怒られたりしたのかな?山本花織ちゃんに至ってはスタッフさんと言い合いにでもなったのかな?そんなことまで思うライブでした。

 しかし、今回見返してみると単に無観客に慣れず、戸惑っているようにも見えます。

 今となってはよく分かりません。ただこれらのことが重なって、2020年9月15日に山本花織ちゃんの脱退が発表された時も驚きはありませんでした。

 下衆の勘繰りですが、それまでフロントメンバーとしてグループを引っ張ってきた彼女からその役割が移ったときに燃え尽き症候群のような状態が襲ったであろうこと、もし彼女がラジオのレギュラーになっていたとしたらもっと上手に会話できただろうと思ったであろうこと、そんなことを口に出すのはプライドが許さないであろうこと、そういうことらに気付く感性を持ち合わせていたであろうこと、三田さんのシンデレラ戴冠後のライブで集客が向上してグループの気運が高まっていたらそれらのことは気にならなかったであろうことなどが頭に浮かびました。残念な結果ですが、本気で頑張っていたからこそ起こったことだとも思います。

次回に続きます。

※ クラポの紹介記事の続きは、ゴールデン・ウィークあけの更新となります。

 本当はCROWN POP紹介編を終わらせてから、紹介したかったのですが、今回大いに話題にしているスタプラアイドルフェスの第三回(2023年1月14日開催)の模様を収録したBlu-rayが今週月曜日から受注生産の受付が開始されています。5月7日までに注文しなかった場合、手に入れることが本当に難しくなりますので、少しでもCROWN POPやスタプラアイドルが気になられたら、少しお高いですがご注文いただけたらと思います。クラポの活躍もたっぷり見れますし、今後紹介するグループの貴重映像がたっぷりと見れるはずです。当サイトは現時点でなんのアフィリエイトも始めてませんので、そういうのがお嫌いな方も安心してリンクをお使いください。

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