傷だらけのBlue Swan(CROWN POP)④

CROWN POP

大人の趣味として、スタプラDDが超おすすめ!各グループ紹介(CROWN POP)編

 この記事は第四回になります。第一回記事はコチラ、第二回記事はコチラ、第三回記事はコチラになります。

 前三回の記事では、その時点で一番見知っていたメンバーである山本花織ちゃんを中心に語らせてもらいました。その感想や想像、妄想が当たっていたかどうかは別にして、5年以上にわたって在籍してきたチームを栄えある形での卒業以外で抜けていくことが幸せのうちに行われるはずがありません。きっと当人以外推し量ることができない事情・心情があったであろうことは容易に想像できます。ただ、それでも、その抜けていくメンバー以上に残されたメンバーの心の内のほうが重く苦しいものだったと思います。

 これが売れているグループなら、戦力ダウンがあったとしても乗り越えていく気持ちを作ることは(大変ではあっても)できないことではないように思います。でも残念ながらCROWN POP(以下、クラポ)は売れていると言える状況ではありませんでした。6人で売れなかったのが、5人になって売れる?そんな奇跡があると想像することは簡単でしょうか?また、私の想像が外れていて本当の直接原因ではなかったのだとしても、三田美吹ちゃん自身が「初代シンデレラになったという大きな出来事」と、「5年活動をともしてきたメンバーが急に辞めることになった」ことに因果関係を見出さないとは思えません。でも、たとえその2つに本当に明確な因果関係があったとしても、三田美吹ちゃんが気にする必要はどこにもありません。ですが、人はそんなに単純ではないです。とくに、あまり得意とはいえないトーク力が必要となるラジオの週一レギュラーで萎縮しきっているときだからこそ、余計にそういうことが気になったのではないでしょうか?

 そして、そういう状況を三田美吹ちゃんと同年齢で同じ歌唱メンバーとして活動する里奈ちゃんはどう見ていたでしょう?最近配信されたやかんとアイドルというyoutube番組で、苦手なものが少なくわりかしなんでも人並みに出来ると言っていた里奈ちゃん。

 たしかに、この記事を書くために見返した「夏S 2018 ももクロトリビュート ~みんなで10周年をお祝いしちゃうぞ!~」の事前紹介番組、「ももクロ・エビ中緊急生特番!STARDUSTPLANET発足記念大感謝パーティーでも、山本花織ちゃんほど目立ってはないものの、堂々と物怖じせずに話してる姿が見て取れました。その自信は、ある程度何でも出来るところから来ているものだろうし、そういう能力があるからこそ、同年齢で同歌唱メンバーである相棒と言っていいメンバーの苦悩を察知し、一緒に背負えないことを気にしたりしていたのではないでしょうか?

 とは言いつつも、このときからしばらくは優雅で笑いに溢れたクラポを見る機会しか無かったように思います。と言うか、山本花織ちゃんの脱退以降、そのことでクラポが辛そうにしている姿を見たことがありません。いつも優雅に微笑んでいました。これは本当に凄いことだと思います。ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)でさえ、有安杏果ちゃんが抜けた後、しばらくリーダーの百田夏菜子ちゃんは大変辛そうに見えました。(早見あかりちゃんが抜けたときは、抜けるときまでこそ泣いていたものの、ももクロが上り調子だったおかげか、その後笑顔で駆け上っていった印象しかありません)

 ももクロの場合、早見あかりちゃんのときには、幾何級数的に増えていく熱いファンの増加がありました。有安杏果ちゃんのときには、すでに大勢の熱いファンがいましたが、それでも本当に辛そうでした。あの旧国立競技場『笑顔の天下宣言』のあと、百田夏菜子ちゃんは、こう話を締めました。「目の前が真っ暗になってしまったときは、みんなのそのサイリウムを目当てに、進んでいけたらいいなと思います。皆さん、いつもいつも、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします!」ファンの力が助けになる部分は少なくないと思います。それでも残念ながらいるというだけでは、本当に弱い力なのだと思います。ファンが増えていくさまが見て取れるとか、そういうポジティブな状況が無いと苦しいと思います。

 クラポの場合はさらに厳しい状況にありました。初代シンデレラに選ばれたことや、ラジオで毎週声を届けることで増えていたかもしれないファンを見る機会が、新型コロナによる緊急事態宣言で完全に奪われていました。もしかしたら、youtubeの視聴者の増加など、数字的に見て取れることもあったかもしれません。それでも、実際に目にする増加だったりでないと、心を前向きにさせる効果は薄かっただろうにと思います。

 2020年10月、ももクロが10年ぶりに参加したことで話題になったTIF2020(TOKYO IDOL FESTIVAL 2020)にCROWN POPも出演していました。とくに三田美吹ちゃんはクラポだけでなく、当時レギュラーだった「ミュ~コミプラス」のコラボユニットメンバーとしても参加、苦手なトークではない形で番組に貢献できることを喜んでいるように見えました。

 また、山本花織ちゃんを一番慕っていたように見えた雪月心愛ちゃんも一切辛い顔など見せず、

 TIF楽屋裏配信でお笑いコンビ”平成ノブシコブシ”の徳井さんのアシスタントを楽しそうに務めていました。

 そうなんです。クラポはいつも、こうやって優雅に笑ってくれていました。水面下での苦悩や努力を微塵も感じさせることなく。

 そして、その笑顔が福を招いたのでしょうか。2021年1月16日(土)に第二回スタプラアイドルフェスティバルが開催されることが発表。その二ヶ月前となる2020年11月23日(月)にそのメイン企画「二代目シンデレラ決定戦」の歌唱順決定のくじ引きが行われ、なんと、歌唱順一番が田中咲帆ちゃん、歌唱順40番の大トリが里奈ちゃんという第一回と同じくクラポで始まりクラポで終わるという運命に導かれるような順番が決定。もしや、またクラポからシンデレラ?そんな予感を感じさせるものだったのです。

次回に続く。

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